第55巻 第2号
通巻 第1534号

平成21年6月20日発行

目次

表紙絵解説

プログラム

会長講演

幕末から明治期佐賀の指導医たち―お雇い学国人医師を含めて―
前山隆太郎

特別講演Ⅰ

佐賀藩医 相良知安とドイツ医学
相良隆弘

市民公開講演

基調講演

落語のなかの幕末医療人
三遊亭竜楽

特別講演Ⅱ

先見の人 佐野常民
福岡博

特別講演Ⅲ

全国へ広がった佐賀の種痘
青木歳幸

一般演題

江戸時代,温泉水の化学分析の進展について
大沢眞澄

上方蘭学者 吉雄元吉の「遠西奇水抜萃」について
ミヒェル ヴォルフガング

帆足萬里の顕彰記念会について
寺畑喜朔

佐倉藩の種痘の事跡
酒井シヅ

種痘医 松本文斎について
小西義麿

中島友玄の「種痘諸事留」
―岡山県邑久郡における江戸後期~明治初期の種痘の変遷―
中島洋一,木下浩

文政7年(1824)佐賀における麻酔手術─華岡門人 井上友庵の事例─
青木歳幸

江戸時代の体重管理と養生
鈴木則子

渋江家所蔵の史料と?外の「渋江抽斎」
松木明知

「千住の?外碑」建立される
木村繁

宮入慶之助―日本住血吸虫中間宿主の発見
宮入源太郎

済生学舎講師 石川清忠と女子医学生の教育
志村俊郎,唐澤信安,殿﨑正明,岩﨑一,寺本明

藩閥政治の日本医学校に与えた影響
―日本医学校創立者 山根正次校長と苦難の学校経営―
岩﨑一,唐澤信安,殿﨑正明,志村俊郎

藩閥政治から見た済生学舎廃校の真の原因:
山県有朋,池田謙斎,入沢達吉との関係
殿﨑正明,唐澤信安,岩﨑一,志村俊郎

岩手県金ヶ崎町(城内諏訪小路重要伝統的建造物群保存地区)より輩出せる明治女医2名
福嶋正和

「陸軍軍医学校防疫研究報告」Ⅱ部(その3)
―鼠と蚤とペスト菌の関連論文の分析―
莇昭三

戦後占領期における感染症報告の方法
田中誠二,杉田聡,安藤敬子,丸井英二

戦後沖縄の保健・医療行政―その3 琉球政府の成立過程―
杉山章子

豆腐小僧と天然痘について
竹原直道

若狭小浜の霊場小澤寺における滝治療
對馬秀子

わが国における精神科ソーシャルワーカーの黎明(その2)
橋本明

肥前療養所の伊藤正雄―精神科病院全面開放の先駆者―
岡田靖雄

『ドン・キホーテ』にみる保護の3つの型について
小曽戸明子

「日本におけるコレラ流行報告」について
―明治初期の米国人によるコレラ報告―
松村紀明

[高血圧が脳卒中の最大危険因子]の認識
西村謙一

わが国における第二次大戦前のインフルエンザ超過死亡
―スペインかぜ以前と以後―
逢見憲一

1960年代の日本における人工水晶体の開発経過について
園田真也

明治16年(1883)に東京府が行った整骨師,入歯師等の調査について
樋口輝雄

解剖学書における解剖図の類型と歴史的変遷
坂井建雄

明治初頭日本における医療情報の伝達・普及・定着
―皮下注射法を中心に―
月澤美代子

筋弛緩薬の変遷―発見から臨床応用までの140年を追って―
高田敦子

岩国市芦山家に伝わる婦人臓図についてⅡ
片岡勝子

顕微解剖学の歴史,三浦梅園が愛用した木製顕微鏡
島田達生

シルヴィウスによるヴェサリウス批判についての検討
澤井直

近代整形外科学の先駆者,レオポルド・オリエ(1830ー1900)の業績と生涯
小林晶

『劉涓子鬼遣方』の鍼灸について
宮川隆弘

『医学天正記』異本類の比較研究
天野陽介,小曽戸洋

『医道日用綱目』の版種について
野澤隆幸,天野陽介,小曽戸洋

戦前の雑誌『医道』について
渡辺浩二,小曽戸洋,星野卓之,天野陽介,花輪壽彦

「緒方春朔文書」の考察
西巻明彦

江戸考証医家の蔵書目録について
木場由衣登

『杉山流三部書』の成立経過について
大浦宏勝,市川友理

『熙載録』の鍼法
鶴田泰平

山田図南と千金方―千金方から傷寒論序文を考える―
松岡尚則,山下幸一,栗林秀樹,牧角和宏,岡田研吉,山口秀敏,別府正志

『傷寒論』における煎液の量と服用量に関する問題
石?,鈴木達彦,遠藤次郎

馬王堆出土『五十二病方』にみられる薬の作り方の意義
遠藤次郎,鈴木達彦

古代日本の出産における白色
内野花

歯科外科医シュバリエ・ラスピーニのビジネス
水谷惟紗久

N.S. コロトコフの系譜
藤倉一郎

ロンドン外科学史瞥見―ジョン・ハンターと王立外科医協会―
佐藤裕

ロイヤル・ロンドン病院の創設と発展
柳澤波香

医科器械に対する橋田邦彦の見解
勝井恵子

オランダ大使ヴァン・グーリック博士と解馬新書
松尾信一

石龍子と相学提要
―筑後久留米藩で最初に解剖をした医師 酒井義篤が病相を担当執筆―
中山茂春

佐賀出身江戸初期の医傑・向井元升(1609ー1677)・貝原益軒の主治医・去来の父
木村專太郎

陸軍衛生隊編制に向けた“担架卒”の成立過程
鈴木紀子

北清事変期の医療と看護―広島陸軍予備病院を例として―
千田武志,坂村八恵,岡本裕子,隅田寛

北清事変期の広島陸軍予備病院における外国人傷病者の医療と看護
隅田寛,岡本裕子,坂村八恵,千田武志

山本良吉著『看護婦の心得』にみる看護倫理観と明治後期の看護界の状況
上坂良子,水田真由美

プランゲ文庫史料による占領下日本における医療・看護の社会的活動の分析(1)
大石杉乃

『大正新脩大蔵経』の仏教教典にみる「看護」の文字の使用
―中華電子仏典協会の電子テキストから―
平尾真智子

高木兼寛の健康教育観に関する研究(第4報)―臨時教育会議での女子教育改善に関する発言内容から―
芳賀佐和子,平尾真智子,蝦名總子

ペリー来航後に平野重誠が著した救急書『軍陣備要救急摘方』(1853)
中村節子,平尾真智子

ポンペの眼科とボードウインの眼科
山之内夘一

中国伝統医学と道教(第29回 甲骨文)
吉元昭治

岡西為人『宋以前医籍考』の校訂出版にあたって
郭秀梅

通行本『崔氏脈訣』と原書『玄白子西原正派脈訣』との異同について
吉岡広記

『啓迪集』の書誌研究
小曽戸洋,町泉寿郎,天野陽介

『小右記』の鍼灸
寺川華奈

『素問玄機原病式』素問玄機原病式例の研究
中川俊之

薛己の用いた隔物灸
上田善信

天理図書館所蔵の明刊本『素問糾略』について
長野仁

韓国国立中央図書館の古医籍
真柳誠

米国カリフォルニア州立大学サンフランシスコ校医学部図書館所蔵の日本古医書の概要
梶谷真司

Yale 大学 Cushing 図書館 Fry Collection の漢方刷り物について
渡部幹夫

北米国立医学図書館に所蔵する日本古医書(善本類を中心に)
町泉寿郎

誌上発表

『沙石集』の中の身体に関わる表現
計良吉則

江戸中期の鍼灸における腹部診察と施術について
山﨑陽子

北宋以前の漢籍に見える『内径』経文
橋本典子

The 110th General Meeting of the Japan Society of Medical History

記事

医史学関係文献目録(平成19年,2007年)
順天堂大学医史学研究室編
投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付