第64巻 第2号
通巻 第1570号

平成30年6月20日発行

目次

表紙絵解説

プログラム

特別講演

119
I 島津重豪と薩摩・琉球の博物学
高津  孝

120
II 辺境としての九州
ヴォルフガング・ミヒェル

シンポジウム「人類と感染症の相克:医史学的見地から」

121
1 病原体と人類の相即弁証法―仏教・西田哲学の視点から―
吉田 眞一

122
2 ウイルス感染症の歴史―新興感染症への対応力の観点から―
加藤 茂孝

123
3 感染症と伝統医学
鈴木 達彦

一般口演

124
1 『喫茶養生記』の茶と桑の意味
岩間眞知子

125
2 『黄素妙論養生訓』について
永塚 憲治

126
3 大正期女子歯科医学生の諸相
永藤 欣久

127
4 渋沢栄一のフィランソロピー活動における医薬・医療・福祉との関わり
町 泉寿郎

128
5 明治期における緒方正清帰朝以前の大阪の産婆制度
阿部奈緒美

129
6 「新出の刺絡専門書『痧脹晰義』について」の続報
池内早紀子

130
7 藤木流の鍼灸書『信左随身宝』の序文について
竹内  尚

131
8 曲直瀬道三の妻・介石宗祐の系譜とその時代
葉山美知子

132
9 太極図・陰陽論と中医理論―易経と東洋医学との関わり II―
権藤 寿昭

133
10 松原一閑斎の瞑眩と治療
松岡 尚則,別府 正志

134
11 『十便良方』所載の鍼灸
上田 善信

135
12 柔道整復術について
清野 充典

136
13 曲亭馬琴の医学観と医者との交流
加畑 聡子,星野 卓之
小田口 浩,花輪 壽彦

137
14 本居宣長記念館所蔵医書について―元禄十年刊『本草摘要』など―
吉川 澄美

138
15 産育習俗に関する基礎的一考察―積善坊流修法資料にみる呪符について―
坂本 陽子

139
16 『医心方』の「人神」について
島山奈緒子

140
17 陳垣による中日医学交流
郭  秀梅

141
18 日本統治時期の台湾医学会
張  秀蓉

142
19 『傷寒論』熱入血室における意味解釈の再考
莊  明仁

143
20 “沖縄=伝統的長寿県”説の成立―沖縄県公文書館蔵『琉球政府第1回生命表』の分析―
逢見 憲一

144
21 生殖医学の観点から古代史を探る
江本  精

145
22 華岡青洲の医哲学に及ぼした吉益東洞の影響
松木 明知

146
23 医学史研究会
岡田 靖雄

147
24 明治10年前後の東京府の医療・福祉状況―東京府統計表に見る養育院と東京府病院―
稲松 孝思

148
25 武見太郎の描いたわが国の未来社会―昭和30年の「中央公論」論文から―
丸井 英二,杉田  聡
田中 誠二

149
26 なぜ戦後すぐに母子健康手帳が日本で最初に作成されたのか?
中村 安秀

150
27 占領期日本の衛生教育に関する研究―Charles M. Wheelerによるレポートの検討―
田中 誠二,杉田  聡
丸井 英二

151
28 ペスト菌DNAの進化から見たペスト流行史
加藤 茂孝

152
29 加門桂太郎の京都府醫学校での解剖学講義録について
島田 和幸,内藤美智子

153
30 難波抱節旧蔵『医事古言』について
清水 信子

154
31 小倉領の種痘と再帰牛痘法
青木 歳幸

155
32 ブールハーフェとハラーの「医学学習指南書」
澤井  直

156
33 馬場辰二の漢方と実学―和田啓十郎宛書簡から考える―
徳留 一博

157
34 明治中期日本における医療情報の受容―『順天堂医事研究会報告』における集団的評価―
月澤美代子

158
35 ニール・ロバートソン・ストレッチャーの起源は戸塚環海が考案した簾状吊架である
柳川 錬平,坂井 建雄

159
36 “SERAT TARIMPON JAMPI”とインドネシアの伝統医療
安部 郁子

160
37 華岡青洲門人・小田順亭(魯庵)の墓誌銘の原史料と毛利空桑全集収載の二次史料の内容
金谷  貢,金谷 桂子

161
38 麻沸湯論條評―麻酔科医から見た華岡流全身麻酔法についての新しい資料―
土手健太郎,牧野  洋
菊地 博達

162
39 国際麻酔科学史シンポジウムの歴史―第10回大会日本招致成功によせて―
牧野  洋,土手健太郎
菊地 博達,松木 明知

163
40 一枚の写真―明治23年お雇い外国人教師スクリバの第一医院外科若き医局員9人のその後
髙橋  薫,髙橋日出雄

164
41 明治政府お雇い外国人医師スクリバ博士の外科と植物
髙橋日出雄,髙橋  薫

165
42 日本看護史の研究
山口 静子

166
43 江戸時代における大坂の女医
鈴木 則子

167
44 楊介『存真環中図』の成立と変遷について
三鬼 丈知

168
45 近喰流鍼法について
周防 一平,小田口 浩
花輪 壽彦

169
46 香川修庵『一本堂薬選』の成立過程
星野 卓之,小田口 浩
花輪 壽彦

170
47 『幽蘭堂年譜』と『升堂門生録』の関係
西巻 明彦

171
48 四国医療専門学校所蔵「紀伊国海部郡加太浦今井氏所蔵」張子二体組銅人形について
松木 宣嘉

172
49 医家有馬家の系譜について
今井  秀

173
50 『刺絡編』の鍼法
鶴田 泰平

174
51 養生所等遺跡からわかった養生所の構造について
相川 忠臣

175
52 中国伝統医学と道教(第38回)「チャクラと奇経」
吉元 昭治

176
53 『桃山時代解剖之図』について
真柳  誠

177
54 江戸期河内地方の儒医たち その日常生活について―その二
田中 祐尾

178
55 合田大介の『紅毛醫述聞書』の概要
板野 俊文

179
56 ペラグラ―歴史的変遷と課題―
伊藤 泰広

180
57 医術開業後期試験の臨床實験問題と当時の時代背景について
志村 俊郎,都倉 武之
寺本  明

181
58 近現代日本におけるダウン症候群と小児科学
大谷  誠

182
59 内科学教科書の結核記述の変遷と昭和期の日本の結核:『内科書』を中心に
渡部 幹夫

183
60 医学士千原春甫の徳島県赴任と甲種徳島医学校の開校・廃校について
梶谷 光弘

184
61 日本医科大学の前身済生学舎を創設した長谷川泰の思想的系譜―良寛の反骨精神に学ぶ―
殿﨑 正明,山本  鼎

185
62 『北越従軍銃創図録』について
山内 一信

186
63 国立病院機構の病院濫觴考察
福永  肇

187
64 ゲーテと医療(第3報)―フーフェラント教授の人間像と彼に宿るゲーテ的ヒューマニズム―
鈴木 重統

188
65 トマス・バルトリンの『コペンハーゲンの医学・哲学紀要』
安西なつめ

189
66 18~19世紀フランスにおける「病院医学」について
小林  晶

190
67 希望のよりどころとしての医史学―小児髄芽腫治療の歴史―
柳澤 隆昭

191
68 明治初期の宗教政策と精神病者収容施設
橋本  明

192
69 宇田川榕菴は“Utriculi(of Malpighi)”を意訳して“細胞”と造語した
佐藤  裕

193
70 伊東玄朴の改名とシーボルト事件
西留いずみ

194
71 地方藩医の長崎遊学~伊東救庵宛て書簡の検討
海原  亮

195
72 日本における医薬系博物館―類型化の試み―
野尻佳与子

196
73 キングス・コレッジ病院の創設と発展
柳澤 波香

197
74 『銃創瑣言』にみる看護
鈴木 紀子

198
75 長崎における牛痘種痘法接種者第一号である楢林建三郎の翻訳本
佐藤 利英,樋口 輝雄

199
76 小坂精尊と長野県における民間の禁煙運動
石田 雅彦

200
77 筑後久留米藩軍艦千歳丸の医官(藩医)中山元朴は西郷従道や長州藩桂太郎と北越戦争へ
中山 茂春

201
78 近世藩立医育施設と牛痘種痘の普及
鈴木 友和

誌上発表

202
79 『重校補註素問玄機原病式』の饗庭東庵注について
木場由衣登

203
80 池田京水『護痘要法』(1831)にみる痘瘡の看病法
平尾真智子

204
81 喉痺について
三浦  喬

205
82 『鍼道発秘』について
岩田源太郎

206
83 『寿世保元』の鍼灸
橋本 典子

207
84 西鶴作品にみる身体に関する語(六)
計良 吉則

208
85 ポンペにヤママユの蚕種を調達した医学生について
須長 泰一

209
86 『新刊通真子補註王叔和脈訣』の引用書について
水溜 亮一

210
87 死脈の変遷について
中川 俊之

211
88 若山健海と『種痘人名録』について
大西 雄二

212
The 119th General Meeting of the Japan Society of Medical History
投稿規定
編集後記
日本医史学会役員氏名・奥付