第57巻 第2号
通巻 第1542号

平成23年6月20日発行

目次

表紙絵解説

プログラム

会長講演

我が国の近代医学教育の源流 ―明治初期の公立医学校―
坂井建雄

特別講演

大学令と大正昭和期の医師養成
天野郁夫

シンポジウム 「我が国の医学教育の歴史をめぐって」

1 江戸時代の医学教育
海原亮

2 明治期におけるドイツ醫学の受容と普及
吉良枝郎

3 明治期における私立医学校の医学教育
志村俊郎

4 戦時下における外地の医学教育
泉孝英

5 戦後における医学教育制度改革
福島統

一般演題

1 岩国市芦山家に所蔵される 「婦人臓図」 ―東京大学本,千葉大学本との比較―
片岡勝子

2 本多錦吉郎による美術教育の為の解剖学書について
島田和幸

3 辛亥革命までに刊行された中国語解剖学書・生理学書について
松本秀士,坂井建雄

4 満州語西欧解剖学書 『欽定格體全録』 について
渡辺純成

5 近代日本の海外展開における第一歩としての日本人ペスト調査団海外派遣
大山卓昭

6 野口英世の横浜海港検疫所赴任の時期について
中村澄夫

7 井口乗海著 「痘瘡及種痘論」 による20世紀初頭の各国と日本の種痘法規について
渡部幹夫

8 近代朝鮮における宣教医療と植民地医学 ―その類似点と相違点について―
小田敏花

9 衛生展覧会と中心感染説
竹原直道

10 “A" レポート及び “G" レポート (「ダグウェイ文書」) について
莇昭三

11 戦後占領期における性感染症 ―GHQ/SCAP文書にみる軟性下疳の流行―
田中誠二,杉田聡,丸井英二

12 戦後沖縄の保健・医療行政 その5 ―本土復帰にともなう制度の 「一体化」―
杉山章子

13 江戸時代の婚姻と 「癩」
鈴木則子

14 優生保護法における優生審査の実際にふれて
岡田靖雄

15 戦前の 「行旅病者救護所」
金川英雄,堀みゆき

16 戦後精神医療史の再検討 (1) ライシャワー事件の読み方
橋本明

17 心臓刺激伝導系発見者・田原淳の顕彰
須磨幸蔵,島田宗洋,島田達生

18 長谷川泰論 ―済生学舎廃校宣言前後を中心に―
殿﨑正明,唐沢信安,山本鼎,幸野健,志村俊郎

19 長谷川泰の晩年の生活及び人生の苦悩と悟りについての手紙と詩文
唐沢信安,志村俊郎,殿﨑正明,山本鼎,幸野健

20 眼科手術における消毒法の変遷
園田真也

21 旧鈔本 『難経集注』 にみえる 「持」 の訓について
宮川浩也,矢吹杏子,天野陽介

22 『医心方提要』 について
小曽戸洋,天野陽介

23 浅田宗伯門人の研究
渡辺浩二

24 『医学天正記』 異本類の比較研究 (第2報)
天野陽介,小曽戸洋,町泉寿郎

25 『素問』 の早期版本について
真柳誠

26 唐代 『張仲景傷寒論』 の検討
楊歓

27 唐代の散逸医書 『古今録験方』 から見た六朝期の散逸医書『僧深方』
多田伊織

28 新発見の医書 『江春記抜書』 と田代三喜
遠藤次郎,鈴木達彦

29 曹炳章著 『中国医学大成総目提要』 について
宮川隆弘

30 聿修堂の蔵書目録について
竹内尚

31 中泉行正博士と研医会図書館
安部郁子

32 UCSF図書館所蔵の福井済生館文書
町泉寿郎

33 北里研究所に所蔵される三木栄作成の研究資料
郭秀梅

34 「紅毛医言」 の “あとがき" について
板野俊文

35 18-19世紀ベトナム産肉桂の流通からみた東アジアの生薬交易
岡田雅志,内野花

36 18,19世紀のフランスにおける鍼灸医学の受容について
ヴィグル・マティアス

37 温庭筠,李商隠疾病攷
小髙修司

38 明治期における 「杉山真伝流百法鍼術」 の成立と変遷について
大浦宏勝,市川友理

39 秦伯未批校 『医学見能』 について
浦山きか

40 和田東郭の腹診における表現について
大道寺慶子

41 医学,数学,物理学におけるパラダイム転換 ―特に医学へのその概念の使用の問題について―
藤岡彰,藤岡和美

42 イブン・ナフィス (Ibn Nafis) による肺循環の発見
藤倉一郎

43 セント・バーソロミュー病院の創設と発展
柳澤波香

44 近世イギリスにおける偽医者の文化と演劇
遠藤花子

45 ブルックリンにおける医学教育
泉彪之助

46 GHQ/SCAP文書にみる戦後日本の歯科医学教育改革
樋口輝雄

47 小川鼎三 『医学の歴史』 を教科書とする「薬学史」講義の試み
牧純

48 松本良順と近代教育 ―『養生法』 の開明性と近代教育への意義―
田口喜久恵

49 西南戦争と大阪陸軍臨時病院
鈴木紀子

50 『高く尊き看護婦の使命』 (昭和8年刊) にみる医師二木謙三の看護観
平尾真智子

51 私立東京看護婦学校の設立とその動向
上坂良子,水田真由美,黒田裕子

52 香月牛山 『老人必用養薬』 (1716) にみる老人の保養観
中村節子,平尾真智子

53 ジャン・マルタン・シャルコーと神経障害性関節症
小林晶

54 新島襄の持病 「リウマチズム」 について
布施田哲也

55 橋本病の歴史 ―その始まりと冠名病名 「橋本病」 の定着過程―
佐藤裕

56 日本における静脈内注入療法の始まりから定着までの流れ
岩原良晴

57 日本最初のベルリン大学医学部卒業生・佐藤進について
酒井シヅ,ヴォルフガング・ミヒェル

58 ポンペ・ファン・メールデルフォールトと牛痘種痘 (第2報)
松木明知

59 ポンペのオランダ語解剖学講義ノートの原典はボックの人体解剖学書と解剖図譜である
相川忠臣,ハルメン・ボイケルス,酒井シヅ

60 フーフェラントの 「医戒」 と済生学舎の建学の精神について
幸野健,唐沢信安,山本鼎,志村俊郎,殿﨑正明

61 中国伝統医学と道教 (第31回 道蔵)
吉元昭治

62 萬病萬毒論と萬病一毒論
西巻明彦

63 橘南谿をめぐる考察
成瀬勝俊

64 本居宣長記念館所蔵 『諸疾目録回春病門次第』 ―本居宣長の医学への味岡三伯の影響―
吉川澄美

65 逆子の灸―至陰と張文仲―
奥野繁生

66 『啓廸集』 の脈法
中川俊之

67 『啓廸集』 の鍼法と灸法
木場由衣登

68 『古今医統大全』 の鍼灸について
田中利江子

69 『灸譜』 について
鶴田泰平

70 『瘡瘍経験全書』 の鍼灸
上田善信

71 研医会図書館所蔵の脈学書 『切脈小言』 について
吉岡広記

72 『医談抄』 の鍼灸
寺川華奈

73 『牛山活套』 の婦人部について
山田恵美

74 『新修本草』 の薬名 (項目名) について
岩間眞知子

75 脾肝薬王圓と 『小児養育金礎』 ―京都の薬屋石田家の売薬業と育児書の頒布―
梶谷真司

76 目付海防掛 (蕃書調書総裁) 大久保忠寛の 「病幼院創立意見」 安政4年 (1857) について
稲松孝思

77 濃州郡上藩に於ける藩医事情
森永正文

78 中島友玄の患者の通院圏
木下浩,中島洋一

79 中島宗仙の阿蘭陀取油法について ―文政2年宗仙長崎遊学時の写本―
中島洋一,松村紀明

80 彌性園第十二代当主 田中太一良 (1873~1932) の医績について
田中祐尾

81 明治17年の女子の医術開業試験受験許可について
三﨑裕子

82 『浮世物語』 の中の身体に関わる表現
計良吉則

83 ジョン・ハンターとホーム家の人々 〈3世代〉
青木國雄

84 橋田邦彦における 「格医」
勝井恵子

85 『史記』 扁鵲倉公列伝の張守節注に見える引用経文
橋本典子

86 『経絡正統』 『引経口訣』 について
山﨑陽子

87 『灸法口訣指南』 について
橋本史代

88 『(獅子流秘本) 西村鍼灸秘録』について
岩田源太郎

89 プランゲ文庫所蔵新聞にみられる 「看護」 に関する広告記事の分析 ―九州の場合―
大石杉乃

90 大阪の 『人体問答』 ―明治8~12年刊行初等教育教科書における人体像―
月澤美代子
The 112th General Meeting of the Japan Society of Medical History

記事

医史学関係文献目録(平成21年,2009年)
順天堂大学医史学研究室編
投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付

日本医学会だより

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