第43巻 第3号
通巻 第1487号

平成9年9月10日発行

目次・表紙絵解説

プログラム

特別講演Ⅰ

日中医薬文化交流史 ―博多を窓口として
小曽戸 洋

特別講演Ⅱ

九州大学医学部の誕生と関連医史学資料について
曽田豊二

特別講演Ⅲ

福岡地方の2000年の医学の歴史
奥村 武

一般口演

中国伝統医学と道教(第18回)『水滸伝』から
吉元昭治

『法華経』にみる医療
杉田暉道

宋版傷寒論の三陰三陽編の成立について―異本との条文比較による検討―
牧角和宏

『内経』「真」字考
宮川浩也

北宋官刻医書の民間への流通
陳 捷、小曽戸 洋

日本の精神病学における遺伝学的研究の歴史(その1)
岡田靖雄

川原汎とその著『内科彙講―神經係統篇』―刊行100年を記念して―
高橋 昭

「田原結節の発見者 田原淳」補遺
冨田達夫

日本における近代外科と麻酔 1―虫垂の解剖学的認識と虫垂炎の病理、早期虫切への過程
藤田俊夫

医史学教育の現状アンケートから
大村敏郎

明治の軍医部出仕官について
黒澤嘉幸

明治37・8年戦役「熊本豫備病院外科治験記事」に就いて
田代逸郎

日本外科学会の濫觴
佐藤 裕

順天堂院長 佐藤進のベルリンからの手紙
酒井シヅ

中川修亭の「麻薬考」の書誌学的研究
松木明知

戦時下における医事雑誌の統合廃止
寺畑喜朔

「看護」という言葉の使用のはじめ(第2報)-平野重誠『病家須知』と看護-
平尾真智子

眼科医療器械発達史―屈折及び眼底検査器械から―
奥沢康正、野中杏一郎

済生学舎の女子医学教育及びその周辺
唐沢信安

明治女医史の基礎的研究(2)「女医論」について
三崎裕子

初期の九大皮膚科と旭憲吉教授
長門谷洋治、坂上俊之

開拓使および札幌県における医術開業免状について
島田保久、長瀬 清、横田一郎、菊田道彦、福井卓治、吉田 信

明治初期における広島県立病院の役割と病院長たち
江川義雄

日本及び中国の脳解剖の先駆者―河口信任と王清任
邵 沛

上皮の概念の成立に果たしたヘンレとケリカーの役割
藤田尚男

江戸時代の馬の内臓解剖図と解剖記述について
松尾信一

"新資料“美人解剖図"と“刑死者解体図""
和田和代史

『崎舘箋臆』について―清医・胡兆新の幕府医官との筆談について
郭 秀梅

宮内庁書陵部所蔵、中国第一の針灸証治図説『針灸捷径』
王 鉄策

「樗雑集」における口腔部門の研究
戸出一郎

『寿域神方』の瀉血療法
友部和弘、王 鉄策、小曽戸 洋

居延漢簡に見る疾病と傷寒の概念
猪飼祥夫

敦煌文書O.613(露)とP.3287(仏)の合致
荒尾敏雄

浅井貞庵と尾張の本草学
遠藤正治

貝原益軒著大和本草記載のミイラの薬効について
江頭啓介・原 敬二郎

養生訓(貝原益軒著)に示された医師になるために読むべき書について(併せて現代の漢方医学教育について)
原 敬二郎

江戸期本草家の北陸への関心(1)山本渓山の能登半島・立山採薬紀行
正橋剛二

新発見の『啓迪集』古鈔本
真柳 誠、矢数道明

田代三喜の新発見の医書『酬医頓得』の意義
遠藤次郎、中村輝子、奈倉道治

小島宝素・海保漁村の天保13年の京都訪書行について
町 泉寿郎

亀井南冥著『病因備考』について(特に後藤艮山著『病因考』との関連)
木下 勤

『解体新書』の原著者J・A・クルムスについて新史料
石田純郎

ベレッティーニ解剖図譜における自律神経系
オルリー・レジス、本宮かをる

福岡・原三信氏家蔵『阿蘭陀外科術式図譜絵巻』についての考察
蒲原 宏

「レメリン解剖図」と「原三信解剖図」について
原 三信・原  寛

赤城信一について(第2報)
上田智夫・小竹英夫・宮下舜一・吉田 信

江戸幕府御典医関東船橋氏の略史
奥富敬之

『盲聾記』の記事から―戦国時代の医師の日記
水谷惟紗久

幕末期の院内銀山「お抱え医」の実態-「門屋養安日記」にみる庶民の医療(1)
莇 昭三

乗附氏家系と乗附流産科
石原 力

モーゼス・マイモニデスの生涯
泉彪之助

リヨンにおける医学小史(1)―クロード・ベルナール博物館―
小林 晶

ワードロップ「瀉血について」1835
藤倉一郎

アラブ医学で用いられている蒸露剤の他地域への伝播
中村輝子、遠藤次郎、海保房夫

フランス軍陣医学におけるヴァル・ドウ・グラース病院の役割
今泉 孝

ウイリアム・ウィリスと写真師 島 霞谷
中西淳朗

適塾の塾頭松下元芳(筑後久留米藩医)の紹介
中山茂春

緒方洪庵訳『扶氏経驗遺訓』での疑問
津下健哉

1900年以降の日本におけるプロテスタント・ミッションの医療伝道
高安伸子

緒方春朔『種痘必順辨』の書名について
富田英壽、手島 仁、熊本煕史、久賀興亜、田中泰博、久賀征哉、武井一剛

お玉が池種痘所の設立に参加した上山藩医奥山玄仲
深瀬泰旦

近代検黴制度の導入と英国「伝染病予防法」―外務省資料・英国国立公文書館資料を中心に―
大川由美

生体実験による結核予防法の確立
美馬聰昭、国中るみ子

明治18年(1885)における本邦の初期の細菌学培養について
会田 恵
The 98th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付