第39巻 第1号
通巻 第1469号

平成5年3月20日発行

目次・表紙絵解説

プログラム

会長講演

概説・日本における臨床検査機器発達史―人間と機械のはざまで―
寺畑喜朔

シンポジウム(1) 蘭医長崎浩斎生誕195年を記念して

長崎浩斎―人と業績―
津田進三

大槻玄沢と長崎浩斎―蘭学、その江戸と北陸―
片桐一男

長崎家収蔵の『方意便蒙』について―越中高岡神農講の記録―
正橋剛二

シンポジウム(2) 医学教育における医史学のあり方と使命

医学史教育を模索して
蔵方宏昌

医学愛好家を育てるために
大村敏郎

医学教育における医史学の現状と将来のあり方
松木明知

ヨーロッパの医史学教育
石田純郎

一般口演

中国医学と道教(XII『紅楼夢』から)
吉元昭治

中国の古典医書にみられる医者の身分と治療について
山本徳子

三巻本『本草集注』と出土史料
真柳誠

『活幼口議』の著者について
王鉄策、真柳誠、小曽戸洋

仏典と『スシュルタ本集』にみられる看護
杉田暉道

和丹両流の家格について
奥富敬之

半井本『医心方』の病名仮名訓
岩井佑泉

『玉葉』に表れる口歯の医療について
戸出一郎

初代曲直瀬道三とらい遺伝説について
横田則子

日本における臍風の記載について
広田曄子

南北朝の医家徐氏の系譜
猪飼祥夫

江戸時代按摩手技の文献的考察
鈴木英征、青木隆明、戸野吉浩、原田和江、広門靖正、濱田淳、長尾栄一

徳川綱吉の行った医官に対する勤務評定
中西淳朗

『紅夷流道具集解総図式』成立へのスクルテタスの外科書とパレ外科全集の影響
蒲原宏

Nils Rosen von RosensteinとJohann Andreas Murray―1冊の小児科書をめぐって
深瀬泰旦

華岡門難波抱節らの蒙汗薬(麻薬)の使用について
中山沃

華岡青洲の[春林軒]入門者について―とくに文化2年度の入門者0人の謎―
松木明知

河口良庵著『(寛文十庚戌歳)阿蘭陀語』本に就いて
川島恂二

『蘭学事始』と『蘭東事始』
片桐一男

適塾に学んだ広島県北出身の先人たち
江川義雄

坪井芳洲筆島津斉彬容体書の史料について
泉彪之助

『米利堅平本常用方』中に現れる人物の特定について
高安伸子

我国の眼科文献集―第1報―
奥沢康正

ロシア帝国軍医・関余作のロシア通信
大西泰久

戦前合衆国に留学した精神病学者―松原三郎、齋藤玉男、石田昇ほか―
岡田靖雄

本邦最初の西洋助産術教師 マティルダ・エアトン
石原力

日本最古の産婦人科専書
小曽戸洋

小島原泰民とその訳(著)書
谷津三雄、渋谷鉱

関場不二彦の事蹟(2)―愛知医専赴任事件に関する新資料―
吉田信、島田保久、津田晴美、犬山征夫、松木明知

維新を生きた村医者の生涯―津下精斉の場合―
津下健哉

山下門内兵隊假病院について
黒澤嘉幸

長谷川泰と「脚気病院」
唐沢信安

石川県富山病院・同医学所の医師について
赤祖父一知

中国古来の「医学保健体操的導引」にみる系統的解釈について
市川太郎、坂本秀

呪禁師の実態―律令制下の呪術医療者
稲垣直

大阪における薬学校の始まり 大阪大学薬学部・大阪薬学専門学校・大阪薬科大学
中室嘉祐

第三高等中学校医学部講義(第3報)
大滝紀雄

下山順一郎訳柴田承桂校補『検尿法』(明治14年)及び原著について
会田恵

日清・日露戦役時の恩賜の義肢―松山俘虜収容所を中心に―
石原理年

大隈重信の義足―その原因と生活―
坪井良子

遠藤培地の創製者・遠藤滋
土屋重朗

新聞に見る昭和25年のシラス中毒事件―腸炎ビブリオ発見の端緒―
長門谷洋治、坂上俊之

日本人による最初のX線写真について
天野良平

工具による振動障害の歴史
三浦豊彦

近代日本における社会衛生学理論
瀧澤利行

明石博高にみる「衛生」政策
小野尚香

結核外科における肋膜外合成樹脂充填術
藤倉一郎、藤倉知子

北陸における医学検査技術者教育に関する医史学的考察
谷島清郎
The 94th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付