第37巻 第2号
通巻 第1462号

平成3年4月30日発行

目次

プログラム

教育講演

一隅を照す、医学の輝き
山中太木

特別講演

中国医学における経路経穴の変遷
高島文一

会長講演

『医心方』の伝来から見た日本医学史の一側面
杉立義一

一般口演

「聖済総録」口歯門における口腔軟組織疾患の分類について
戸出一郎

『飲膳正要』に関する考察―聚珍意饌を中心として―
加藤伊都子

中国医学と道教(ⅩⅠ 金瓶梅から)
吉元昭治

療術としての按腹(腹とり)の歴史
中村昭

19世紀末から20世紀初頭の中国における女子医学教育について
三崎裕子

伝記『青木周弼』の補訂
田中助一

『医心方』所引の『延寿赤書』について
坂出祥伸

現存する『啓迪集』の古鈔本について
小曽戸洋

松下見林とその師古林見宜
岡田安弘

曲直瀬道三の『薬性能毒』について
宗田一

『本草綱目』の伝来と金陵本
真柳誠

小野蘭山・蕙畝と幕府医学館薬園
遠藤正治

吉田長淑『駒谷吉田方鑑』と蘭館医レッツケとについて
津田進三

桂川甫筑と御蔵島
新藤恵久

原沢文仲『青洲先生聞書』と伊藤震山『春林軒随筆』による華岡青洲乳癌手術記録の再検討
蒲原宏

『及彼』(豚解剖書)の研究について
末田尚

藤林普山訳『解屍篇』について―森田千庵署名(印)入り写本より―
長谷川一夫

『真斎謾筆』の小児門について
広田曄子

『仁助咄』にみられる医学
浜田善利

『福岡藩奥御番医亀鑑』について
木下勤

広瀬旭荘門人「古谷道庵」
末中哲夫

『回生録』の研究(1)
昼田源四郎、末田尚

坪井芳洲と薩摩藩
泉彪之助

米沢藩北条郷における安政2年の種痘実施―『諸事記録』より―
舩山道隆

江戸時代(末期)の白内障手術症例報告―『白内翳手術人名実験録』から―
奥沢康正

福山藩医学校並びに同仁病院と医人たち
江川義雄

島邨俊一小伝―悲運の精神病学者―
岡田靖雄

日本とフランスのアンブロアズ・パレ400年祭を巡って
大村敏郎

蘭学のルーツについて―オランダ外科医界由来の医学―
石田純郎、H・ボイケルス

シドニ・リンガーと治療学
栗本宗治

ヘルマン・ブショフの生涯とその業績
ヴォルフガング・ミヒェル

「狂気の石」について―15~17世紀オランダ、フランドル地方の絵画に基づく一考察―
酒井明夫、三田俊夫、道又利、石渡隆司

『導引口訣鈔』にみる病伝の文献的解釈について
坂本秀治、市川太郎

『横浜軍陣病院の日記』を再読して
中西淳朗

明治天皇の大坂行幸で始まった洋式病院と西洋医学講義録の出版
中室嘉祐

明治初期の御雇外国人医学教師関係法について
高安伸子

岡山における明治初期の病理解剖
中山沃

「京都看病婦學校設立趣旨」について
渋谷鉱、谷津三雄

「京都看病婦學校設立の演説」について
谷津三雄、渋谷鉱

陸軍看病人について
黒澤嘉幸

創立時の「済生学舎」の人脈
唐沢信安

夏目漱石の胃病とその文学―修善寺の大患を中心として―
高橋正夫

野口英世の師、渡辺鼎の業績
石原理年

佐伯理一郎・再論
長門谷洋治

草壁系諸帝の病迹
稻垣直

尿蛋白定量末吉法について
会田恵

京都における近代麻酔科学への道程
藤田俊夫

高比重液による脊椎麻酔の先駆者朴蘭秀の生涯
松木明知

島村鼎甫―その業績と記録―
津下健哉

眼科医 丸尾興堂の家系
丸尾馨、奥沢康正

日本の大気汚染の歴史
三浦豊彦

じん肺史の一断面―ウィルヒョウ説を中心に―
梶田昭

人工心肺の発達史
藤倉一郎、藤倉美耶子

暉峻義等没後25年に寄せて
寺畑喜朔

戦中戦後の医学教育史―医学専門学校―
酒井シヅ

占領期における医薬分業論争史(第1報)―GHQ文書による検証―
杉田聡

過去45年間の一精神病院における入院患者の死亡率および死因について
小池清廉
The 92nd General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

編集後記

日本医史学会役員氏名・奥付