第32巻 第2号
通巻 第1442号

昭和61年4月30日発行

目次

特別講演

呉秀三先生にまなぶもの―精神病者慈善救治会のこと、ほか―
岡田靖雄

富士川游と広島
富士川英郎

会長講演

イタリア・パビア大学の解剖医たち(スカルパ、コルチ、ゴルジ)
原田康夫

一般口演

ケイ-シャトルワースの『マンチェスターの木綿工業で働く労働階級の道徳的、身体的状態』(1832) について
遠藤幸孝

伊藤鳳山の医説をめぐって
荒木ひろし

五十嵐汶水編の民間産科指導書『安産仙翕邦言教喩』について総括
玉手英典

富士川游博士の思い出
田中助一

本邦ハンセン病史における後藤昌文・昌直先生父子の業績
佐久間温巳

中井厚沢と土生玄碩
宗田一

池田謙斎伝補遺
長門谷洋治

E・ベルツの病理学総論講義について
安井広

Remmelinの解剖書とその訳書について
酒井シヅ

ボードイン書簡について(第1報)
石田純郎、H・ボイケルス

医師トーマスB・ダンの経歴
泉彪之助

『多聞院日記』に現われる風病の検討
中村昭

ロールシャッハ・テストの起源とスイス精神医学史
小俣和一郎

ビダール(沕多児・Jean Paul Isidore Vidal 1830~1896)の生涯と業績
蒲原宏、清水陽人

『医心方』の伝写(Ⅵ)巻廿二について
杉立義一

『医心方』にみられる月経異常の治療
松永勝

『医心方』における口腔疾患の分類と文献引用について
戸出一郎

『小品方』の処方について
広田曄子

書籍目録に見られる17世紀後半の流通医書
平馬直樹

口蓋裂を人工蓋で閉塞する方法の史的研究
本間邦則

100年目の女医の卵たち
大村敏郎

金沢医学館の図面について
寺畑喜朔

伊勢原市域医療史の若干の問題点―『神奈川県伊勢原市の医療史』(仮題)の調査と執筆をおえて―
奥富敬之

第一次大戦土岐の英米“ショック委員会"とその周辺
栗本宗治

第二次世界大戦末期のルソン島における日本陸軍の衛生状況と米軍の人道的行為
守屋正

陸軍戸山学校について
清水勝嘉

日本衛生学会の沿革(1)
西川滇八

内務省衛生局雑誌の内容
谷津三雄

明治時代初期に於ける公立医学校の廃止
丸山知良

明治初年の医師制度
深瀬泰旦

生野鉱山の塵肺の歴史―1800年代から1980年代まで―
三浦豊彦

中国医学と道教(Ⅵ 医神)
吉元昭治

宋代気功の成就
郎需才

中国医事制度史における按摩について―隋・唐時代を中心として―
山本徳子

扁鵲の画像について
石田秀実

扁鵲 其の二
家本誠一

尊経閣文庫所蔵の『黄帝内経明堂』最善古鈔本―判明した巻首の欠字―
小曽戸洋

ジョン・スノーとその麻酔科学の業績―とくにその著書 “On the inhalation of the vapour of ether in surgical operations"について
松木明知

『図経本草』所引の「張仲景医書」について
真柳誠

日本における病院給食の始まり(明治6年・大阪)
中室嘉祐

梅園医学論の立場
丸山敏秋

深根輔仁『掌中要方』について―尊経閣文庫所蔵の古文書中に残る逸文―
石原武、小曽戸洋

呉家の本家筋、豊田家の医師たち
豊田裕治、豊田秀三、石田純郎

『呉氏本草』について
三井駿一

日本医史学会と芸備医学会創立に貢献した医人達
江川義雄

The 87th General Meeting of the Japan Society of Medical HiStory
日本医史学会会則抄

投稿規定

日本医史学会役員氏名・編集後記・奥付